どの動物かということに関わらず、命には尊厳がある。

実験に役立てる為や食用として育てるにしても、命として敬意を払うべきではないのかということは長い間、あらゆる場で問題視されてきた。

今回30年ぶりに陽の目を見たチンパンジーたちは、長い年数はかかったものの、動物としての尊厳を勝ち取った珍しい例になるであろう。


人間のHIVのワクチン開発のために、生まれて間もないころにアフリカから
研究施設に連行されたチンパンジーたち。
エイズ撲滅のためには、どうしても人間に近いテストケースを要する。
チンパンジーの遺伝子コードは99%が人間と一致する為、彼らが研究に利用されるのは必然であった。

そうは言っても、研究のために連行されたチンパンジーたちが受けた行いが残虐なことは事実。
HIVウィルスを注入されるなど、チンパンジーたちは数年間にも渡りひどい残虐行為を受けた。

研究の為の実験動物としてのチンパンジーたちには自由もなく、一体どんな事をされるのか分からない日々に絶望し、狂気の瀬戸際にいた彼らはまるで囚人のようだったという。
研究施設に入ってから今まで、一度も檻から出されることはなく、中にはそのまま一生を終えたチンパンジーもいた。

今後も外に出すほかに、チンパンジーたちにはより良い環境下での飼育が目標とされている。
oddnews 猿の解放 動物愛護 HIV
解放された瞬間。まだ状況が掴めずに戸惑っている様子。

oddnews 猿の解放 動物愛護 HIV
あまりの嬉しさに抱きしめあうチンパンジー。

oddnews 猿の解放 動物愛護 HIV
まだどうしていいか分からずにうろうろするも、笑みがこぼれる。

oddnews 猿の解放 動物愛護 HIV
警戒して室内から様子をうかがうチンパンジーたち。

動物愛護団体の協力などにより、実験を終えて50~60歳になったチンパンジーなどにも今後余生を過ごすための環境を整えていく予定があるという。

動物実験に対しては様々な意見が交わされるが、多くの人が必要以上に命を脅かす行為は今後すべきではないと訴える。

研究施設が実験後のチンパンジーに対して道義的責任を果たすのは今現在では異例のことである。

ニュースソース
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2034439/Lab-chimps-freed-caged-fior-30-years-injected-HIV.html